かの有名なマザーグースの詩で、こまどりのくだりを
知らない人はいないだろう。
誰がコマドリを殺したの
それは私
と、スズメが潔く犯行を自供するところから始まる。
メルヘンの世界だからスズメは罪に問われず、
心優しい隣人たちによってかわいそうなコマドリの
葬儀が淡々と美しい流れで行われていく。
何か問いかけるたびに、それぞれの該当者が正直に
包み隠さず答えてゆく。
ソレハワタシ。。。。。。。。。と
ふと、現実世界の該当者である「私」は、すべての
問いかけに答えなければならない立場であると思い至った。
そうだよね。兄弟姉妹がいないから、家のパーソナル
スペースに余裕があって私物が勝手に使われることが
なかった。一人っ子だから片親でも最終学府まで進学できた。
おやつも、テレビのチャンネル権も他者に譲った覚えがないよ。
多分ここから先も争うどころか話し合いをすることもなく、
動産不動産その他家の中のゴミまで私のものだ。
そして当然のごとく介護もな。。。
わぁ~、これってなんて無理ゲー。
全部ワシひとりじゃん。当然だけど。
動産不動産つったって、築年数がワシよりも
年上の経年劣化が否めないマンションと年金だけじゃん。
ワシ絶賛無職だし。
世の理不尽を嘆こうとも、我が身の経済状態が悪いのを
叫ぼうとも、心優しい隣人が生えてくるわけでなく
状況は変わらない。
どこをどう足掻こうとも、現実社会の該当者だ。
どうにかして親の介護という難題に挑むしかない。
さぁ、頑張れワシ。
どうせ一人だ。
誰も文句言わん、嘆こうとも喚こうとも誰も気にしない。
それだけが頼りだ。
。。。。。。多分
